個別株では暴落時の積み増しなどそうそうできない。
S&P500をはじめとするインデックスファンドへの投資では毎月定期的に積み立てるという投資戦略に加え、暴落時に追加投資をするということが簡単にできます。
現金と株式資産の比率がなんであれ、給料を現金と株式に振り分けながら金融資産を増やしていく投資が積立投資です。
積立投資をしている人は、時間とともに現金も増えているので追加のキャッシュが蓄えられています。
そんな人は、暴落時にさっさと保有する現金を株式に変えることで、お金持ちになる速度を早めることができると言えます。
では個別株の投資ではどうでしょう。
私は個別株の投資で、暴落時に追加するのは難しいんじゃないかと思っています。
そもそも市場平均の暴落とは、複数の個別株が暴落することに市場が引っ張られることがほとんどです。
リーマンショックのような暴落だってリーマン・ブラザーズの破綻に引っ張られたものです。
ではこの複数の個別株の暴落はどうやって引き起こされるかといえば、決算報告などが元で引き起こされるわけです。
決算報告でなくても、社長の不祥事や、政府の方針転換など複数のイベントで暴落は成り立ちます。
つまり、暴落する株には暴落する理由があるわけです。
そんな中で、根拠もなく、市場的な根拠のある暴落を必ず復活すると信じて追加投資ができる人はそうそういないのではないかと思います。
少なくとも私にはできません。
個別株投資で、暴落している株に投資を続けられる人は、ある意味で人よりもずっとリスクを取れる人です。
このリスクがその人をお金持ちにするかどうかは、再現性を持っては示せません。
株式投資自体のリスクと、個別株自体のリスクは全然異なります。
株式投資自体のリスクは単純に株価がよく変動するというだけのリスクですが、個別株のリスクは保有する株式の価値が0になるというリスクがあるわけです。
この差は私個人としては結構大きいと思っています。
しかもこの大きなリスクをとっても結局インデックスに勝てない確率が高いとなれば悲しくて泣いてしまいます。
逆に、将来インデックス投資が個別株投資に負けても私は泣きません。
普通に予定通り儲かってよかったと思うだけだと思います。
なぜなら今の自分の状況で個別株投資はできないとわかっているからです。
自分のリスク許容度がわかっているからです。
株式投資も自己分析が大切です。株価や決算との対話も良いですが、自分との対話もしっかりやっていきましょう。
ちょっと言い過ぎました。長期投資では株を売ることはほとんどないため、ずっとインデックスを持ち続けるとすれば、40年後にS&P500インデックスがなんらかの個別株に負けても、いずれはインデックスが勝つと思い続けるのではないかと思うのではないかと思います。なぜなら歴史的にはずっとインデックスが勝ってきたからです。
毎月14日は投資の日です。
銘柄選択よりも株式投資の比率を上げるための工夫をしていきましょう。
コツコツとS&P500に投資をしつつ、一緒にお金持ちになりましょう。