将来の米国株の平均利回りは今後も7%になるでしょう。
私たちが米国株投資に行き着き、投資を始めたのは、
右肩上がりの株価上昇の結果と、その利回りの高さがあったからです。
さてその今後の利回りの高さに陰りが見えると多くの識者が予想しているように見えます。
低コストインデックスファンドを広めたボーグルも『インデックス投資は勝者のゲーム』という本において、今後の利回りが4−5%になる可能性を主張しています。
しかし、私はこの意見には反対です。
多くの識者が予想する今後の利回りはせいぜい10年~20年程度スパンで話ではないでしょうか。
S&P500の平均利回りは産業革命や世界大戦、大恐慌を経ても、過去の利回りはずっと平均7%弱だと、『株式投資の未来』に書かれています。
これはどういうことかと言えば、
『株式投資はどんな時でも7%の利回りが得られる』
ということを示唆しています。正確には6.8%だったりするのかもしれませんが、言いやすいので、7%の利回りという表現を使わせてください。
話は戻しますが、例えば、現在の米国株のPERが過去と比べて高かったりするということは、どういうことかと言うと、
過去の買われ方と比べると、企業の実績に比較して、米国株が買われている。
ということを意味しています。
そのため、キャピタルゲインやインカムゲインの利回りが、買値に影響されることを考えると、今後10年~20年くらいの利回りが下がるというのは妥当かもしれません。
しかし、30年、40年のスパンで見るとどうでしょか。私はこれまで通り平均利回り7%で推移すると考えています。
例えば、今後10年の米国株の利回りが期待リターンより少ないと、世界中の投資家が
『な~んだ』
となって、米国株ではなく、欧州株や新興国株、中国株に移行したとします。
そうなると米国株は低迷するため、米国株に定期的に積立をしている投資家は、安く株価を仕込めるわけです。
そして20年から30年後くらいに、また米国でイノベーションが起きたりして、米国株が注目され始めると、米国株の株価はまた買われ過ぎたりして株高になったりしてきます。そうなると、いま積み立てた株が復活するため、米国株投資家は、大きなリターンを得ます。
そして、また米国株は高いPERになり割高になる。
利回りが低くなるので、次の10年で米国以外に投資をする投資家が増える。
そして米国株は割安になる。
次の10年で米国株のリターンが高まる。
そんなことが繰り返されて結局は平均リターンは7%になると思っています。
細かい根拠はわかりませんが歴史はそうやって推移しています。
米国株のリターンの高さは文化なので、そうそう変わることはないと信じています。
米国株投資家は、これから10年、20年のリターンが低くなるということをチャンスと捉えて、一緒にコツコツと積み立てていきましょう。
毎月14日は投資の日です。
銘柄選択よりも株式投資の比率を上げるための工夫をしていきましょう。
コツコツとS&P500に投資をしつつ、一緒にお金持ちになりましょう。