『敗者のゲーム』が伝える、2つの重要な事実
こんにちは。
名著である敗者のゲームについて、コメントしたいと思います。
多くの投資家が話題にすることとして、どの銘柄が一番儲かるのか、どのファンドがもっとも利益を上げるのか、というものがあると思います。
しかし、『敗者のゲーム』でチャールズエリスは、1つ目の重要な事実として銘柄選択やファンド選択を考えることは、コストの割にリターンが低いといっています。
どの銘柄やファンドを選択をしても結局リターンは似たり寄ったりで、平均的なものになります。
だからアクティブな運用をすればするほど、コストがかさみ、リターンが低くなると指摘しています。
これは誰でも知っていることかもしれませんが、アクティブファンドよりインデックスファンドが優れていると言いたいわけではありません。
S&P500とNYダウ、VTIのどれが一番トータルリターンが高いのか?
という問いがあるとします。男のロマンとして非常に気になります。
しかし、ほとんどどれもリターンは同じくらいに落ち着くため、考えても無駄だということです。
2つ目のポイントですが、これが一番大切です。
それは、投資のリターンを上げる上で一番大切なことは、自分が何を目標に投資を行い、どのような資産配分をするかということをしっかりと考えることです。
株式投資において大切なのは、『株式投資をすれば市場平均程度のリターンが得られる』こと学び、『貯金のうち何%を株式投資に回すのか』を考えることです。
将来家や車を買いたいと思っている人、教育資金が必要な人は、頭金を貯金として確保しなければいけません。
その頭金がいつごろ、いくら必要なのかを明確に想定することが大切です。
そうでなければ、私たちは、運用によって得られるチャンスをみすみす逃しながら、貴重な投資原資を普通預金で眠らせている可能性があるわけです。
投資で大きなリターンを得るためには、この資産配分をしっかりと考え、必要な資金がいくらなのかを確定することが大切です。
S&P500とVTIでどちらが勝つかを考えるよりも、
『あとどれくらいの資金を株式に割り振れるか』を考える方が、確実にあなたの将来リターンを押し上げます。
もちろん株式資産価値は長期でこそ増えますが、短期ではかなり変動するので、必要以上の投資をしないというルールの徹底が大切です。
必要資金を考えずに、どんどん貯金を投資資金にしていまうと、必要な資金が必要になったときに、その資金は運用に使われてしまい、その資金を使えないという自体になる可能性があるわけです。
暴落時や暴騰時の相場の変動に惑わされず、きちんとした、運用方針を持つことが一番大切だということをチャールズエリスは教えてくれます。
どの投資本も結局は長期投資において、インデックスファンドが一番儲かると主張しています。
敗者のゲームもその主張は変わりません。タイトルが示していることは、アクティブ運用みたいなかっこいいことをして、結局ミスして損するのだから、インデックス運用で、ミスなく株式市場の平均的な利益を取りに行こう、というものです。
しかし、そんなことはどの投資本にも買いてあるどころか、どのブログにも書いてあるといっても過言ではないでしょう。
しかし、意外とどのブログでも強調されていないので、ここに強調することとするとします。
自分自身の投資の目標を立て、望ましい資産配分を常に考えていきましょう。
毎月14日は投資の日です。
コツコツとS&P500に投資をしつつ、一緒にお金持ちになりましょう。
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