スマートベータETFが市場平均に勝てないのはETF内で銘柄を保有し続けられないから。
こんにちは。
いつもブログを読んでいただきありがとうございます。
さてHDVやVYM、VIGなど特定の条件にそって投資するETFをスマートベータETFと言います。
トータルリターンを決定するものが、一株あたりの純利益だったり、配当利回りだったりするため、これらに着目したETFがスマートベータETFです。
小型株を集めたETFや大型株のみのETFだってスマートベータETFなのでしょう。
なぜスマートベータの由来を説明します。ベータとはボラティリティを表すベータ値のことをさしますが、一時的このベータ値に着目した投資が行われていました。
結果として、このベータ値は参考にはなれど、市場平均を出し抜くための決定的な要素にはなりませんでした。
しかしこのベータに変わる指標として配当金や企業規模、一株あたりの純利益など着目されました。
これらをスマートなベータとみなして、投資をするものが、スマートベータETFです。
さて、なぜこれらに注目が集まるかといえば、S&P500以上のパフォーマンスをあげる可能性を秘めているからです。
特定の要因に着目すれば、高いパフォーマンスを上げられるかもしれないという思惑がスマートベータETFを生んでいます。
しかし、私はこのスマートベータETFは市場平均には結局は勝てないと思っています。
なぜなら、ETF内で保有された銘柄は、株価が上昇して配当利回りが下がってしまったり、企業規模が大きくなって小型株から大型株になってしまったりするからです。
企業の業績懸念によりETFから外されるのであれば、ある意味で、プロの損切りを代行してもらうことになるので悪くないかもしれません。
しかし、企業業績が良くなった場合でのETF外しは税金ばかりかかりメリットを生まないと思っています。
文字通り売買回転による不利益を被ると考えています。
なぜ、特定の何種類かの個別株をずっと保有することで、市場平均をアウトパフォームできるかといえば、それらの銘柄を売らずにずっと保有しているからです。
保有し続け、根気強く配当再投資を続けることで、いつの間にか保有株の配当金も株価も購入時よりもぐんぐんと大きくなっていることで、市場平均以上のパフォーマンスを初めて狙えます。
これがシーゲル教授の永続する企業が本当の利益をもたらすという副題の意味するところでしょう。まぁ永続する企業を見つけることが至難の技だと思いますが。
そのため途中で保有株を売却してしまうスマートベータETF、いわゆるテーマ型ETFは市場平均にはやっぱり勝てないと予想しています。
毎月14日は投資の日です。
自分自身の投資の目標を立て、望ましい資産配分を常に考えていきましょう。
コツコツとS&P500に投資をしつつ、一緒にお金持ちになりましょう。