アメリカ経済に投資をする上での3つのリスク
こんにちは。
多くの人がアメリカ経済の魅力に気づき始め、米国株投資を始めていると思います。
しかし、米国に集中投資するということは、それなりにリスクもあります。
ここでいうリスクとは、株価が変動する程度であるボラティリティではなく、損がほぼ確定するような可能性のことを指します。
日本株への投資はリスクが高いと思っていますが、その理由が、どれだけ長く保有していても、トータルリターンがマイナスになる可能性が高いと思っているからです。
さて、アメリカへの投資リスクは、具体的には以下の3つだと思っています。
1資産課税の可能性
2アメリカの終焉
3資本主義の終了
可能性の高い順に記載しました。もはやSFのような仮定ですね。
多くの投資家はトマピケティのr>gを持ち出し、資本増加率(r)が経済成長率(g)よりも常に高いという事実をもとに投資家の優位性を信じています。そして、投資ブロガーは、このr>gを持ち出して、『投資家になろう』と発信しています。
しかしトマピケティの主張は『投資家になろう』ではありません。
格差は不幸の源であるため、『資産課税を整備しよう』と最後には主張しています。
この資産課税を整備するにはかなり長い年月を要しますし、整備しようという合意にすら至っていません。
しかし、アメリカ株式がアメリカ人以外に買われすぎる状態は容易に起きると想定されます。
そうなると、アメリカ人は、外国人のために働くという構図になってしまいます。
この状態をアメリカ人が容認するか容認しないかはわかりません。
しかし、米中貿易戦争のように、アメリカ人が、
『外国人の株保有者に課税をする!』という法律を制定することはありうると私は思っています。
アメリカの成長以上にアメリカの税金が重くのしかかれば、私たちのリターンは少なくなると思っています。
さて2と3についてですが、2、3の仮定に対する過程は思いつきませんし、意外な展開で起きてしまうのかもしれません。
アメリカがなくなるのかどうかはわかりませんが、米国株式に投資するとは、米国の存在が大前提です。でも国が消えないとはだれにもわかりません。
また、資本主義が終了すれば、文字通り株主優位な世界は終焉を迎えます。
しかし、資本主義は強力です。ポスト資本主義がどんなシステムなのかは皆目見当もつきません。
米国株式に集中投資する場合の私の考える決定的なリスクは、以上の3点です。
逆に言えば、アメリカ以外に投資をする人は、今後もアメリカが世界ナンバーワンだという事実が続くリスクを背負っています。
それぞれのリスクを考慮して、最適な投資先を見つけましょう。
私のおすすめはもちろんS&P500です。
アメリカ経済が崩壊するシナリオはもやはSF映画並みのシナリオだと思っています。
短期的な株価の変動はあると思いますが、今後もアメリカの優位性は続くと思っています。
毎月14日は投資の日です。
コツコツとS&P500に投資をしつつ、一緒にお金持ちになりましょう。