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医者とはじめる米国株投資です。将来安定した生活を送るために、S&P500ETF投資を薦めるブログです。

橘玲(たちばな あきら)の『朝日ぎらい』

 

 

こんにちは。

 

 

橘玲(たちばな あきら)の『朝日ぎらい』を読みました。

 

リベラルとか保守とかいつもよくわからないなぁと思っていたのですが、これを読むとなんとなくリベラルとか保守の概要がわかったような気になります。

 

朝日が嫌われる理由よりも、リベラルとはなにか?保守とはなにか?を解説しているのが面白いです。

 

本の要約は他のサイトに載っているかもしれませんが、この本を要約するのは難しいと思いますので、ぜひ買った方がいいと思います。

 

この本を読んだ上での感想ですが、

 

世の中は知能が高いことが有利なシステムになっていて、知能が高い人はみなグローバルに活躍し、国境を超えていきますが、そこに適応できない人が国境の内側で不満を爆発させるという現象が起きているんだなと学びました。

 

本質的にはリベラルの思想は好きだし、世の中の人はもっとリベラルの思想を持つと良いと思いました。

 

リベラルはもともと封建体制など既存の縛られた制度からの解放、自由を求める思想ですが、自由を獲得し、私有財産を持ち始めると、格差がどんどんと広がって行きました。

 

その格差に対して、平等も必要なのではないかと途中から唱えられ始めることで、当初の『リベラル』からリバタニアンが生まれて分裂し、今のリベラルとリバタニアンになります。

 

平等なんていらないと言っているのが、リバタニアンです。リバタニアンは広い意味ではリベラル側ですが、格差は自己責任の上の必然として格差是正はしないという主張です。

 

だから強い人ほどリバタニアンな世界が有利になります。

 

リベラルはいきすぎると、平等を唱えすぎて、共産主義になります。

 

政治思想のことを学んで思い出されるのは過ぎたるは及ばざるが如しということわざです。

 

リベラルの人は国境を越えていくので、自分の国の中の貧しい人よりも世界の貧しい人を気にします。せっかく優しい気持ちを持っているのだから国内の貧しい人にも目を向ければいいのに、世界基準で考えているのが自分だけでなく世の中の人がみな世界基準で考えていると思っていることが問題だと思います。

 

一方でリバタニアンは知能が高い方が有利な資本主義社会で自分が有利だということに途中から気づきなるべく自分の既得権益を死守しようとしているように見えます。知能が遺伝でほとんど決まるという状況を加味すれば、知能ベースの現代の競争社会はやはり不平等です。

 

リベラルやリバタニアンはあくまで個人をベースとして考えですが、国家を大切にしよう、共同体を大切にしようというグループ、コミュニタリアンが生まれます。これからの正義の話をしようで有名になったのがマイケルサンデルですが、コミュリタリアンは、幸福が人間関係からしか得られないという事実をその主張の根拠としています。

 

人間関係、共同体から生まれる幸福は良いですが、コミュリタリアンは個人主義と対立する主張というような感じで生まれてくるので、ややこしいです。

 

コミュリタリアンの役が気に入りません。共同体主義ではなくて、関係主義とかにすれば良いのに、共同体がより大切、みたいな発想にコミュリタリアンはなっています。

 

共同体も個人もどっちも大切です。

 

人間なんですから人間関係と個人が重視されるような、リバタニアンとリベラル、コミュリタリアンの真ん中がよりよい世界を作っていくと思いました。

 

そしてその最適解はAIビッグデータから少しずつもたらされていけばいいなと考えました。

 

 

2回読みましたが、内容はかなり濃く感じました。1行でまとめるのは難しいです。

 

頭が良くなった気分になります。

 

S&P500にコツコツ投資をしつつ、一緒に頭も良くなって、さらにお金持ちにもなりましょう。